Cisco Catalyst 入門2(VLANの作成とVLANルーティング)

ネットワーク

今回は、CatalystのL2スイッチに対して、VLANを作成します。
その後、同じくCatalystのL3スイッチを利用してVLANルーティングの設定を行います。

VLANの作成

VLANを作成するには、グローバルコンフィギュレーションモードで設定します。
(VLANデータベースコンフィギュレーションモードでも設定可能です。)

ここでは、VLAN ID 10と20のVLANを作成します。

(config)#vlan␣10
(config-vlan)#name␣VLANの名前
(config-vlan)#exit

vlanコマンドに続けて、VLAN IDを指定します。
VLANが作成されると自動的にVLANコンフィギュレーションモードへ移行します。
(プロンプト表記が「(config-vlan)#」になります。)
続けて、nameコマンドで、VLANの名前を決めます。(任意)
VLANの作成は、exit(もしくは、end)実行後に確定されます。

作成したVLANの確認

以下のコマンドを実行すると、そのスイッチに定義されているVLAN情報を確認できます。

#show vlan [brief]

briefをつけると、簡易情報表示になります。

表示例

VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4
                                                Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8
                                                Fa0/9, Fa0/10, Fa0/11, Fa0/12
                                                Fa0/13, Fa0/14, Fa0/15, Fa0/16
                                                Fa0/17, Fa0/18, Fa0/19, Fa0/20
                                                Fa0/21, Fa0/22, Fa0/23, Fa0/24
                                                Gi0/1, Gi0/2
10   VLAN0010                         active
20   VLAN0020                         active
1002 fddi-default                     act/unsup
1003 token-ring-default               act/unsup
1004 fddinet-default                  act/unsup
1005 trnet-default                    act/unsup

VLANの削除

VLANを削除するときは、グローバルコンフィギュレーションモードで以下のコマンドを実行します。

(config)# no vlan VLAN番号

アクセスポートの作成

作成したVLANをスイッチのインターフェースに割り当てます。
インターフェースコンフィギュレーションモードで、アクセスモードを指定してから、所属するVLAN番号を指定します。

(config)#interface f0/1
(config-if)#switchport mode access
(config-if)#switchport access vlan VLAN番号

トランクポートの作成

トランクポートを作成するときも基本的な流れは同じです。
インターフェースコンフィギュレーションモードで、トランキングプロトコルを指定し、トランクモードを指定してから、許可するVLAN番号を指定します。

(config)#interface f0/24
(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q
(config-if)#switchport mode trunk
(config-it)# switchport trunk allowed vlan VLAN番号

VLAN番号は、許可するVLAN番号を「,」(カンマ)で区切って複数指定するか、「-」(ハイフン)で範囲を指定することが可能です。

VLAN間ルーティングの設定

L3スイッチで設定する場合

VLANインターフェースコンフィギュレーションモードで、SVIを作成します。
作成したSVIに対して、IPアドレスを設定していきます。

(config)#interface␣vlan␣10
(config-if)#ip␣address␣IPアドレス␣サブネットマスク
(config-if)#no␣shutdown
(config-if)#exit

L3スイッチでは、デフォルトでルーティングが有効になっていないため、以下のコマンドで有効化します。

(config)#ip␣routing

ルータで設定する場合

ルータの場合はまず仮想インターフェース(サブインターフェース)を作成します。
そのサブインターフェースに対してトランク設定とIPアドレスを設定していきます。

サブインターフェースは、「インターフェース.論理番号」の形で指定します。

(config)#interface␣f0/1.1
(config-subif)#encapsulation␣dot1q␣VLAN番号
(config-subif)#ip␣address␣IPアドレス␣サブネットマスク
(config-subif)#exit

ルータの物理インターフェースを有効化します。

(config)#interface␣f0/1
(config-if)#no␣shutdown
(config-if)#exit

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